鍋料理 奈良県 若草鍋

鍋料理 奈良県 若草鍋

若草鍋の命名者は文豪志賀直哉である。ほうれん草などの野菜をたっぷりと盛った形が、新緑の若草山とそっくりなところから命名された。最初は簡素な材料での寄せ鍋だったのが少しずつ豪華になり、現在の形に近くなったのは昭和の初期である。直哉ほか尾崎一雄、亀井勝一郎、池波丈太郎など多くの文人墨客が訪れ、昭和天皇が奈良御行幸時に献上したという。若草鍋が食べられるのは、今年(平成19年)創業100周年を迎えた「江戸三」だけである。「江戸三」という店名は、創業地が大阪市西区江戸堀三丁目の地名からきたとのこと。お店の名前もエスプリに富んでいるが、フランスの「ELLE」誌に、日本版のブイヤベースとして紹介された。

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