大型直売所で農業活性化! 農地減少に歯止めを…東京・日野市

大型直売所で農業活性化! 農地減少に歯止めを…東京・日野市

「江戸東京野菜」など東京の農業が見直されている中、東京都内の各地では農地の減少が課題となっています。日野市では農地の減少に歯止めをかけるきっかけにしようと、地元で取れた野菜を販売する大型の直売所がオープンすることになりました。

 日野市内の農家ではいま、トマトの出荷がピークを迎えています。この畑の7代目・馬場裕真さんは、ビニールハウスで3000株のトマトを栽培しています。

 日野市はかつて、市内のほとんどが畑でしたが、現在、残された農地は市の面積のうちわずか3%になりました。馬場さんは「畑自体も減っているし、高齢化も進んでいる。若い農家もいるが数としては少なくなってきている」と話します。

 そこで、市内の農業を発展させていこうと国道20号線沿いの市有地でいま、建設が進んでいるのが、大型の共同直売所です。これまで市内には小規模な直売所しかありませんでしたが、10月に新設される直売所の販売スペースは440平方メートルと広く、地元産野菜が味わえるレストランも併設されます。

 馬場さんは「(野菜を)作っても売れないというのが今まであったが、直売所ができることで『作ったら絶対に売れるんだ』という気持ちを持って、いい形で都市農業のPRにつながっていくのではないか」と話しています。

 日野市は直売所の新設と並行して、農家の生産力を上げようと、ビニールハウスの整備を支援するほか、災害時に活用できる農業用の井戸も設置する予定です。

江戸東京野菜 レシピカテゴリの最新記事