【フィレンツェ料理人自宅レシピ】野菜たっぷりミネストラ・ディ・ヴェルドゥーレ【ズッパ】

【フィレンツェ料理人自宅レシピ】野菜たっぷりミネストラ・ディ・ヴェルドゥーレ【ズッパ】

🧅材料(三人前から四人前)🥕
*野菜は「玉ねぎ、人参、セロリ」が基本の野菜で、そこにお好きな旬の野菜や他の野菜を準備してください。
・玉ねぎ:2個
・人参:1本
・セロリ:1本
・インゲン豆:100g
・キャベツ:1/4個
・ズッキーニ:2本
・じゃがいも:2個
・ポロ葱:1/2本
・ホールトマト缶:1/3缶(缶の汁を切ったトマト2個)
・白インゲン豆:100g
・ローズマリー:1本
・セージ:1本
・にんにく:1片(皮付き)
・パルミジャーノレッジャーノチーズ:適量
(チーズはお好みの種類で良い)
・チーズの皮や生ハムの皮:適量
(好みの旨味を加えるためのおのなので使わなくても良い)
・エキストラバージンオリーブオイル:適量
・塩:適量

👨‍🍳作り方👩‍🍳
①小鍋で一日かけて水に漬けてやわらかくしておいた白インゲン豆に、ローズマリー、セージ、皮付きのにんにくを加えて火にかけ、沸いたらアクを取り、ひとつまみの塩を加えて、豆が割れたり皮が剥がれたりしないように注意しながら、弱火でじっくりと煮る(程よく煮えたら火を切って置いておく)
②玉ねぎ、人参、セロリを4mm程度の角切りにして、皮や端っこなどの食べない部分は水や予め用意しておいて野菜のブロードを張った鍋に入れて火にかけ、角切りにしたものは深鍋に入れてオリーブオイルを加え、焦がさないように火加減に注意しながらじっくりと炒める。
③水分を多く含んだ野菜から、順次、角切りにして深鍋に加え、野菜が焦げないように適宜オリーブオイルを加えてしっかりと野菜と油を馴染ませながら、塩も適量加えて野菜の水分を抜き切るようにしっかりと炒める。
④しっかりと水洗いして汚れを落としたチーズと生ハムの皮を野菜のブロードの鍋に入れて旨みを引き出し、そのままブロードを濾して、野菜が十分に炒まった深鍋に加えてじっくりと煮込む。
⑤ホールトマト缶のトマトを2個、手でちぎりながら深鍋に加え、煮ておいた白インゲン豆の小鍋からローズマリー、セージ、にんにくを取り除き、白インゲンを戻し汁ごと深鍋に加える。
⑥お好みの野菜の茹で具合と水分量になったところで、味見をして塩加減を調整し、スープを仕上げる。
⑦(チーズを生ハムの皮を深鍋に加えていたら取り除いて)スープを皿に盛り付けて、お好みの量のチーズをすりおろして、オリーブオイルを振りかける。

💡関連動画💡
・イタリア料理には欠かせない野菜のブロードの基本(フィレンツェ風オニオンスープ)【ズッパ&リゾット&肉料理】

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今回の自宅レシピは、野菜たっぷりのスープ「ミネストラ・ディ・ヴェルドゥーレ」です。日本ではイタリア風の野菜スープは「ミネストローネ」という名前でよく知られていますが、このミネストローネというのは「豪華な(たっぷりの)ミネストラ」という意味なので、イタリアでは基本となる野菜のスープそのものが「ミネストラ」と呼ばれています。

ミネストラは野菜のブロードの基本でもある、玉ねぎ、人参、セロリの3つの野菜をベースに、旬の野菜やじゃがいも、豆といったタンパク質の豊富な野菜を加えて煮込むというシンプルなスープですが、イタリア料理のバイブルと呼ばれた「イタリア料理大全」を著したペッレグリーノ・アルトゥージが特筆したように「野菜が豊富なイタリアの特徴的な料理」であり、イタリアの家庭の食卓に広く浸透しながら、各地域の特徴や各家庭の個性を反映した無数のバリエーションのある料理となっています。

調理のポイントとしては、使用する野菜の皮や端っこといった可食部分でないところをしっかりと野菜のブロードにして、野菜の旨味や風味を余す事なく料理に使い切る事です。また野菜を焦がさないように炒めながら、しっかりと水分を抜き切るようにする事で、野菜そのものの旨味を凝縮させて、同じく野菜の旨味を抽出したブロードと合わせる事で、シンプルながら味わい深いスープに仕上げる事が出来ます。

仕上げにすりおろすチーズは好みですが、イタリアの代表的な食材であるチーズを加える事によって、スープに適度な塩味、甘味、コク(旨味)が加わり、まさに「イタリアらしい」野菜たっぷりのスープであるミネストラを楽しめると思います。

イタリアの郷土料理や食材について詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。

🇮🇹ラ・クチーナ・レジョナーレ
http://lacucinaregionale.com

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また内容についての疑問や質問、チャンネルについてのリクエストも、是非コメント欄にお書きください!

それでは皆さん、BUONAPPETITO!

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🎵使用楽曲:フリーBGM「わくわくクッキングタイム的なBGM」/作(編)曲 : 鷹尾まさき(タカオマサキ)

🎨美術・写真:Emi Ota Photography
🎥撮影・構成・編集:イタニナオヨシ

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